<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<feed version="0.3" xml:lang="ja" xmlns="http://purl.org/atom/ns#" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"><title>KINEMAtograph [キネマトグラフ]</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/" /><modified>2007-09-02T23:16:51+09:00</modified><tagline>わたし、映画の見方を見直します</tagline><generator url="http://jugem.cc/">JUGEM</generator><entry><title>明後日朝顔プロジェクト21＠金沢21世紀美術館</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=707517" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=707517</id><issued>2007-09-02T23:10:11+09:00</issued><modified>2007-09-02T14:16:50Z</modified><created>2007-09-02T14:10:11Z</created><summary>８月、無数のアサガオが美術館を覆っていた。青、紫、ピンクが38度の暑い太陽に映えて、アクリル絵の具で塗ったような涼しい光線をはねかえしていた。蔦がカーテンのように円筒のガラスの壁を包み込んで、白いインテリアにまだらの影と緑色の木漏れ日を落としていた。建築...</summary><author><name>マサキ杏平</name></author><dc:subject>Others</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="images/21Muse_GloryWall.jpg" target="_blank"><img src="images/21Muse_GloryWall.jpg.200px.jpg" width="200" height="150" alt="明後日朝顔プロジェクト21" class="pict" /></a>８月、無数のアサガオが美術館を覆っていた。青、紫、ピンクが38度の暑い太陽に映えて、アクリル絵の具で塗ったような涼しい光線をはねかえしていた。蔦がカーテンのように円筒のガラスの壁を包み込んで、白いインテリアにまだらの影と緑色の木漏れ日を落としていた。建築が育っている、と感じられた。訪問５回目にしてそれが街に根付いて育っていることに驚嘆した。</p>

<p>
<a href="images/21Muse_JimLambie_Plaza.jpg" target="_blank"><img src="images/21Muse_JimLambie_Plaza.jpg.200px.jpg" width="200" height="150" alt="オルブライト＝ノックス美術館コレクションより　パッション・コンプレックス展　ジム・ランビー「プラザ」" class="pict" /></a>2004年にオープンして間もない頃に訪れて以来、<a href="http://www.kanazawa21.jp/" target="_blank">金沢21世紀美術館</a>は私の心を離さなかった。美術館ならたいてい、未来人が発掘したらきっと権力者の墓場と間違えてしまうような、重厚で頑丈で永遠なる巨石を積んで出来ているものだ。しかし金沢21世紀美術館のボードの壁は、あまりに白く弱く、すぐに汚れて朽ち果ててしまうだろうと思っていた。それで心配になったのだろう。盆と正月には必ず金沢へ行って広坂へ足を運んだ。繰り返しそれがどうなっているか確かめに行った。壁は時には破壊的な芸術家の手に汚されたりもするが、白壁の大部分は常に新品のように白く、ガラスはいつも透明だ。展示は工夫されていて面白いから、老若男女、人がひきも切らず訪れている。いつでも掃除が行き届いていている。スタッフは年寄りも多いが、意欲満点で全然腐っていない。建築も展示も人も朽ち果てる気配がない。</p>

<p><a href="images/21Muse_LeavesCurtain.jpg" target="_blank"><img src="images/21Muse_LeavesCurtain.jpg.200px.jpg" width="200" height="150" alt="明後日朝顔プロジェクト21" class="pict" /></a>この<a href="http://www.sanaa.co.jp/" target="_blank">SANAA</a>の建築は、金沢に息づいて新陳代謝するために、白く弱い素材でできているのだ。<a href="http://www.kanazawa21.jp/ja/08activrep/activity.html" target="_blank">ホームページ</a>を見るとそれ以前の1998年頃から美術館が街で呼吸するための土壌作りがなされていたことがわかる。<a href="http://www.hibino.cc/" target="_blank">日比野克彦</a>プロデュースの『<a href="http://asatteasagao.blog102.fc2.com/" target="_blank"><RUBY><RB>明後日<RP>&lt;<RT>あさって<RP>&gt;</RUBY>朝顔プロジェクト21</a>』でそれはまさに開花していた。2007年夏、暑い広坂で、私はやっと確信できた。携帯電話を出して夢中で写真を撮った。いつものカメラを忘れたことを後悔しながら、このまぶしいアサガオを忘れまいと目を細めて睨み付けた。</p>

<p><a href="images/21Muse_GloryGlass.jpg" target="_blank"><img src="images/21Muse_GloryGlass.jpg.200px.jpg" width="200" height="150" alt="明後日朝顔プロジェクト21" class="pict" /></a><a href="images/21Muse_VWBusCafe.jpg" target="_blank"><img src="images/21Muse_VWBusCafe.jpg.200px.jpg" width="150" height="200" alt="旅カフェ.com" class="pict2" /></a></p>


<ul>
<li><a href="http://www.kanazawa21.jp/" target="_blank">金沢２１世紀美術館　公式ホームページ</a></li>
<li><a href="http://www.kanazawa21.jp/exhibit/hibino/index.html" target="_blank">日比野克彦アートプロジェクト　「ホーム→アンド←アウェー」方式</a>　会期：2007 年4 月〜2008 年3 月20 日（木・祝）</li>
<li><a href="http://asatteasagao.blog102.fc2.com/" target="_blank"><RUBY><RB>明後日<RP>&lt;<RT>あさって<RP>&gt;</RUBY>朝顔プロジェクト21</a></li>
<li><a href="http://tabicafecom.ti-da.net/" target="_blank">旅カフェ.com　旅カフェな日々</a></li>
</ul>


<h3>関連記事</h3>
<ul title="関連記事">
<li><a href="http://blog.kinematograph.net/?eid=325384">『マシュー・バーニー展』　＠金沢２１世紀美術館 (2005.09.26)</a></li>
<li><a href="http://blog.kinematograph.net/?eid=157152">「金沢２１世紀美術館」　空間芸術と掃除の関係 (2005.01.21)</a></li>
</ul>]]></content></entry><entry><title>『ボルベール ＜帰郷＞』　棺桶と車</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=693199" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=693199</id><issued>2007-07-13T00:28:13+09:00</issued><modified>2007-07-12T15:31:46Z</modified><created>2007-07-12T15:28:13Z</created><summary>強い風で枯れ葉が舞っている。女たちが墓の掃除をしている。墓は石でできていて風に揺るがず、死体を内蔵するのを待っている。それは女たちが死んだときに入る墓だ。そしてそれは子宮だ。女はそこに我が子を内蔵して、母として、生まれた子供の秘密を握る。子供は母をより...</summary><author><name>マサキ杏平</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000IONL7M%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank"><img border="0" src="http://ec1.images-amazon.com/images/I/31ofQbqRrIL.jpg" alt="Volver [Original Soundtrack]" class="pict" /></a>強い風で枯れ葉が舞っている。女たちが墓の掃除をしている。墓は石でできていて風に揺るがず、死体を内蔵するのを待っている。それは女たちが死んだときに入る墓だ。そしてそれは子宮だ。女はそこに我が子を内蔵して、母として、生まれた子供の秘密を握る。子供は母をよりどころにするほかない。母が知っている秘密とは自分が他でもない母の子である証拠だ。誰も自分のよりどころを自分で持っていない。父にもない。子を内蔵し、その秘密を自分だけのものとするのは、女の特権だ。だから女たちは自分の墓を掃除するのだ。母の墓こそが秘密の最後の入れ物となり、迷った子供が涙する場所になるだろうから。</p>

<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000BH4C42%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank"><img border="0" src="http://g-ec2.images-amazon.com/images/I/31RJPGTMVTL.jpg" alt="バッド・エデュケーション" class="pict" /></a>ライムンダ（ペネロペ・クルス）の母イレネ（カルメン・マウラ）は火事で死んだという。だからライムンダの秘密は蔵される場所を失っていた。彼女だけでなく『ボルベール＜帰郷＞』に登場する女たち――姉ソーレ（ロラ・ドゥエニャス）、隣人アグスティナ（ブランカ・ポルティージョ）――は母を失っていて、イレネは幽霊のようにその中心にいた。彼女はすべての女たちの秘密を握ったまま幽霊になってしまった。実体がなくなってしまっては墓（あるのかないのか定かでないが）も女たちのよりどころにならない。実はイレネは身を隠して生きていたのだが、女たちはそれを知らなかった。</p>

<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00018GZ0A%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank"><img border="0" src="http://ec1.images-amazon.com/images/I/21SGGJJQ15L.jpg" alt="トーク・トゥ・ハー スタンダード・エディション" class="pict" /></a>ライムンダが久しぶりにタンゴ『VOLVER（帰郷）』を歌い涙したのは、墓のない母イレネへのあてどもない墓参りのようだった。そして母もまた、車に身を隠しながらその歌を聞いていて、静かに涙した。母娘の秘密をめぐる思いが密かに通じる。その時車は、母を蔵し娘の秘密を宿す、棺桶だった。そこで母は泣きながら蘇りつつあったのだ。</p>

<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005HQMZ%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank"><img border="0" src="http://ec1.images-amazon.com/images/I/31NR0J0C36L.jpg" alt="オール・アバウト・マイ・マザー" class="pict" /></a>それに先だって、母イレネはラ・マンチャでライムンダの姉ソーレを前にすでに蘇っていた。死んだはずのイレネの幽霊が出るという噂が聞こえているさなかだった。車のトランクからゾンビのように這い出て見せた。もはや幽霊ではない。一度死んだものが映画に蘇るには実体を持ったゾンビとしてでなければならなかった。そしてゾンビが登場するには墓や棺桶が必要だった。それには車やベッドが代用された。女たちの前へイレネは何度もゾンビ映画の文法を借りて蘇った。まるでパズルの欠けたピースを嵌めたように、女たちの中心へ、秘密を握る母としての役目を果たすためにイレネは蘇ったのだ。</p>

<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00018GZ1E%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank"><img border="0" src="http://g-ec2.images-amazon.com/images/I/21WXKB07J6L.jpg" alt="ペドロ・アルモドバル DVD-BOX" class="pict" /></a>子宮と墓、棺桶と車、生と死、母と娘、女と男、マドリードとラ・マンチャ、ミステリーとコメディ……それらが際立ちながら重ね合わされた、完璧に近い構成の映画だ。むやみに関連させるべきでないかもしれないが、あえて、黒沢清と非常に近い、と思った。幽霊がゾンビになるからかもしれない。</p>

<p>
<a href="http://volver.gyao.jp/" target="_blank">ボルベール＜帰郷＞　公式ホームページ</a>
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000MTETFQ?ie=UTF8&tag=kinematograph-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000MTETFQ">[amazon][DVD] ボルベール＜帰郷＞</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=kinematograph-22&l=as2&o=9&a=B000MTETFQ" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000IONL7M?ie=UTF8&tag=kinematograph-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000IONL7M">[amazon][CD] Volver [Original Soundtrack]</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=kinematograph-22&l=as2&o=9&a=B000IONL7M" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
</p>


<blockquote>[2006スペイン／ギャガ・コミュニケーションズ][監督]ペドロ・アルモドバル[製作]エステル・ガルシア[製作総指揮]アグスティン・アルモドバル[脚本]ペドロ・アルモドバル[撮影]ホセ・ルイス・アルカイネ[編集]ホセ・サルセド[音楽]アルベルト・イグレシアス[出演]ペネロペ・クルス／カルメン・マウラ／ロラ・ドゥエニャス／ブランカ・ポルティージョ／ヨアンナ・コボ／チュス・ランプレアベ／アントニオ・デ・ラ・トレ</blockquote>]]></content></entry><entry><title>『黒い眼のオペラ』（原題：黒眼圏）　み、水を…！</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=650000" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=650000</id><issued>2007-03-04T02:11:29+09:00</issued><modified>2007-03-03T17:14:09Z</modified><created>2007-03-03T17:11:29Z</created><summary>もはやツァイ・ミンリャンを語る上で「水」の存在は不可欠になってきています。スクリーンいっぱいに暗く澱んだ水が広がり、客席にまで押し寄せる大量の湿気、そして滴り落ちる漏水の音。『黒い眼のオペラ』においての、これら些細なはずの「水」のイメージ一つ一つは、映...</summary><author><name>MOT</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="images/kuroimenoopera_main_rgb.jpg" target="_blank"><img src="images/kuroimenoopera_main_rgb.jpg.200px.png" width="200" height="158" alt="黒い眼のオペラ" class="pict" /></a>もはやツァイ・ミンリャンを語る上で「水」の存在は不可欠になってきています。スクリーンいっぱいに暗く澱んだ水が広がり、客席にまで押し寄せる大量の湿気、そして滴り落ちる漏水の音。『黒い眼のオペラ』においての、これら些細なはずの「水」のイメージ一つ一つは、映画に重苦しい意味を与えているだけでなく我々をも苦悩させています。終始水の存在が気になって仕方がなく、ずっと頭の中に染み付いてくるのです。</p>]]></content></entry><entry><title>『叫』　幽霊との対峙・接触</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=649276" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=649276</id><issued>2007-03-02T00:44:14+09:00</issued><modified>2007-03-01T15:50:14Z</modified><created>2007-03-01T15:44:14Z</created><summary>黒沢清の映画には、複製・連鎖・蔓延・混沌というテーマがあった。『CURE キュア』では伝道師が複製した。本当に怖かった。『回路』では死が連鎖し蔓延した。『カリスマ』では森で一本の木が燃えたと思ったら、ラストシーンで大都会が燃えさかっていた。それらの映画には...</summary><author><name>マサキ杏平</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p>黒沢清の映画には、複製・連鎖・蔓延・混沌というテーマがあった。『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005HSIR%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank">CURE キュア</a>』では伝道師が複製した。本当に怖かった。『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005MIG7%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank">回路</a>』では死が連鎖し蔓延した。『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005HKB6%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank">カリスマ</a>』では森で一本の木が燃えたと思ったら、ラストシーンで大都会が燃えさかっていた。それらの映画にはいつも役所公司が出て混沌の中心にいた。と、思っていたら『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0001L269Q%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank">ドッペルゲンガー</a>』では役所公司自体が２人出てきて、どちらも本物だと言い張った。恐怖映画のはずが怖いんだか可笑しいんだか、曖昧になってきたと感じた。この頃のテーマはどうやら複製の先にある「置換できてしまう恐怖」だ。複製されるジャンル映画がいかに唯一でありうるか、という恐怖かもしれない。</p>]]></content></entry><entry><title>『楽日』　水没しつつある映画館の映画</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=584276" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=584276</id><issued>2006-09-30T04:18:50+09:00</issued><modified>2006-09-29T19:18:50Z</modified><created>2006-09-29T19:18:50Z</created><summary>『落日』は潰れかけの映画館が遂に最後のフィルムを上映している、その間を描いている。「その間」を描くという言い方は間違いではない。まさに最後のフィルムが始まってから終わるまでの「時間」を記録しようとする映画だった。最後のフィルムが映写機で回転している間、...</summary><author><name>マサキ杏平</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="http://blog.kinematograph.net/images/rakubi_main_rgb.jpg" target="_blank"><img src="http://blog.kinematograph.net/images/rakubi_main_rgb.jpg.200px.jpg" width="200" height="133" alt="楽日メイン" class="pict" /></a>『落日』は潰れかけの映画館が遂に最後のフィルムを上映している、その間を描いている。「その間」を描くという言い方は間違いではない。まさに最後のフィルムが始まってから終わるまでの「時間」を記録しようとする映画だった。最後のフィルムが映写機で回転している間、『落日』のフィルムもまた撮影機で回転することで、映画館の中の空間とそこにいる人間（幽霊かも）が撮影され、渋谷<a href="http://www.eurospace.co.jp/" target="_blank">ユーロスペース</a>で上映されていた。それが『落日』だ。</p>]]></content></entry><entry><title>『ゲド戦記』試写　劇場版新世紀ジブリ時事通信</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=547700" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=547700</id><issued>2006-07-18T22:25:38+09:00</issued><modified>2006-10-29T04:48:31Z</modified><created>2006-07-18T13:25:38Z</created><summary>ゲド戦記の試写に行ってきた。率直な感想を述べれば、スタジオジブリ第二章、第一作目としては満足のいく出来だったと個人的に思う。

以下、微妙にネタばれを含みます。</summary><author><name>常岡弦</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000CSTI5S%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank"><img border="0" src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000CSTI5S.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="ゲド戦記" /></a>ゲド戦記の試写に行ってきた。率直な感想を述べれば、スタジオジブリ第二章、第一作目としては満足のいく出来だったと個人的に思う。

以下、微妙にネタばれを含みます。</p>]]></content></entry><entry><title>『ブロークン・フラワーズ』　彼はいつからそうなのか？</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=547174" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=547174</id><issued>2006-07-17T23:54:44+09:00</issued><modified>2006-10-29T04:44:10Z</modified><created>2006-07-17T14:54:44Z</created><summary>匿名の手紙には、実はドン（ビル・マーレイ）には19歳になる息子がいる、とあった。彼は隣人ウィンストン（ジェフリー・ライト）の熱心な勧めに応じ、昔の恋人リストを作成し、ことの真相を突き止めるべく心当たりのある５人のモトカノを訪ねて歩く。出発に際して確かな手...</summary><author><name>マサキ杏平</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000I8O8Y8%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank"><img border="0" src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000I8O8Y8.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="ブロークンフラワーズ" class="pict" /></a>匿名の手紙には、実はドン（ビル・マーレイ）には19歳になる息子がいる、とあった。彼は隣人ウィンストン（ジェフリー・ライト）の熱心な勧めに応じ、昔の恋人リストを作成し、ことの真相を突き止めるべく心当たりのある５人のモトカノを訪ねて歩く。出発に際して確かな手がかりは何ひとつない。ただ、手紙はピンク色の封筒に入ってい、旧式のタイプライターで印字されていた。たったこれだけのほのめかしだけで彼は旅立ったのだった。</p>]]></content></entry><entry><title>『隠された記憶』　透明なカメラ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=505062" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=505062</id><issued>2006-05-07T18:58:24+09:00</issued><modified>2006-10-29T04:42:15Z</modified><created>2006-05-07T09:58:24Z</created><summary>『隠された記憶』では隠しカメラを仕掛けた犯人が隠されている。監督のミヒャエル・ハネケ自身も犯人が誰であるかというコメントはしていない。しかし劇場予告やチラシでは「衝撃のラストカット」のことがしきりにアピールされているから、良心的な観客ならば誰でも犯人の...</summary><author><name>マサキ杏平</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="http://blog.kinematograph.net/images/kioku_main_jpg_rgb.jpg" target="_blank"><img src="http://blog.kinematograph.net/images/kioku_main_jpg_rgb.jpg.200px.jpg" width="200" height="112" alt="隠された記憶　画像メイン" class="pict" /></a>『隠された記憶』では隠しカメラを仕掛けた犯人が隠されている。監督のミヒャエル・ハネケ自身も犯人が誰であるかというコメントはしていない。しかし劇場予告やチラシでは「衝撃のラストカット」のことがしきりにアピールされているから、良心的な観客ならば誰でも犯人の姿を求めて、あの不意に訪れるラストカットを凝視するだろう。警察の鑑識捜査員になったような気分で、監視カメラ風の定点観測映像からヒントを見つけだし、容疑者につながっている糸を手繰っているかもしれない。私には鑑識の才能がないらしく、巷のブログで優秀な鑑識の皆さんが見つけたような重要証拠に辿り着くことはできなかった。そこで負け惜しみのようだが、ここでは「衝撃のラストカット」に映っていた（という噂の）ふたりの若者をキーにした犯人探しは横に置いといて、観客をして鑑識捜査員として物語の共犯者にしてしまった、「犯人隠し」の鮮やかさについて考えてみた。</p>]]></content></entry><entry><title>［告知］　『アワーミュージック』追加上映と蓮實×青山対談</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=467420" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=467420</id><issued>2006-03-14T22:14:42+09:00</issued><modified>2006-03-14T13:14:42Z</modified><created>2006-03-14T13:14:42Z</created><summary>プレノンアッシュ様より『アワーミュージック』の情報をいただきましたのでお知らせします。追加上映が決定したそうなので、見逃した方はこの機会に。あと、見たけど意味が分からなかった人も（笑）。

蓮實重彦氏と青山真治監督の対談は、きっと濃密なものになりそうです。...</summary><author><name>マサキ杏平</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p>プレノンアッシュ様より『アワーミュージック』の情報をいただきましたのでお知らせします。追加上映が決定したそうなので、見逃した方はこの機会に。あと、見たけど意味が分からなかった人も（笑）。</p>

<p>蓮實重彦氏と青山真治監督の対談は、きっと濃密なものになりそうです。黒沢清×さえきけんぞう対談では公開前のためか、ずいぶん薄められていましたが、今回もっと面白いはずです。私は蓮實でも青山でもないので確約することはできませんが。</p>

<p>この頃思います。忙しい毎日の中で、ゴダールの映画を見てさらに脳を疲弊させるようなことは、とても贅沢で文化的な遊びだなあと。見ていて眠くなる方もあろうかと思いますが、彼の映画は本当は始終忙しく、ブロードバンドな帯域幅で１フレームに大量の情報を詰め込んで送りつけてきます。脳を活性化させましょう。</p>]]></content></entry><entry><title>『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』　のーみゅーじっくのーらいふ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=445658" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=445658</id><issued>2006-02-11T00:31:09+09:00</issued><modified>2006-10-29T04:54:58Z</modified><created>2006-02-10T15:31:09Z</created><summary>これは当たり前の話であるが、カメラに写らないもの、マイクでは拾えない音がある。これらの装置に感知できないからといって、「それ」は存在しないという訳ではない。五感では感知できない、空想的な産物という狭義の意味ではなく、私たちが感じて、これらのものが感知で...</summary><author><name>常岡弦</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="images/elieli.jpg" target="_blank"><img src="images/elieli.jpg.200px.jpg" width="200" height="150" alt="エリエリ" class="pict" /></a>これは当たり前の話であるが、カメラに写らないもの、マイクでは拾えない音がある。これらの装置に感知できないからといって、「それ」は存在しないという訳ではない。五感では感知できない、空想的な産物という狭義の意味ではなく、私たちが感じて、これらのものが感知できないモノというのはたくさんあるのである。夕日が綺麗だといってカメラを手に取り、シャッターを押す。後日現像してみると（またはデジタル画面でその場で確認してみると）オレンジ色の発光は見る影もなく、質素な太陽がただおさめられているだけである、こんな経験をあなたもしたことがあるのではないだろうか？</p>]]></content></entry><entry><title>『ＴＨＥ　有頂天ホテル』　上を向いて歩こう</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=427186" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=427186</id><issued>2006-01-18T14:18:47+09:00</issued><modified>2006-10-29T05:02:23Z</modified><created>2006-01-18T05:18:47Z</created><summary>この『ＴＨＥ　有頂天ホテル』にはいつでも「オールスター」・「リアルタイム」・「ワンカット」・「大規模なセット」などという売り言葉がつきまとう。２００６年も序盤にして今年の国内映画の一番の話題作になったことは間違いないだろう。そして私は敢えて賞賛したいと...</summary><author><name>常岡弦</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000FFK08W%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank"><img border="0" src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000FFK08W.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション" /></a>この『ＴＨＥ　有頂天ホテル』にはいつでも「オールスター」・「リアルタイム」・「ワンカット」・「大規模なセット」などという売り言葉がつきまとう。２００６年も序盤にして今年の国内映画の一番の話題作になったことは間違いないだろう。そして私は敢えて賞賛したいと思うのである、三谷幸喜の豪華で大胆な、しかし勝ち目のない挑戦を。</p>]]></content></entry><entry><title>『輪廻』　ずっと一緒、は困るけどがんばります</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=420481" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=420481</id><issued>2006-01-10T00:53:31+09:00</issued><modified>2006-10-29T05:07:44Z</modified><created>2006-01-09T15:53:31Z</created><summary>主人公の優香は劇中映画『記憶』の主役に抜擢されたその瞬間からそのタイトル通り「記憶」と対峙しなければならなくなる。オーディションの帰りにはすでに少女に関する記憶（幽霊ではない）を目撃しているし、台本を受け取った後には殺人現場であったホテル（『記憶』は群...</summary><author><name>常岡弦</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000FBFRSE%3ftag=kinematograph-22%26link_code=xm2%26camp=2025%26dev-t=DVZ02IW2V71DT" target="_blank"><img border="0" src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000FBFRSE.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="輪廻 プレミアム・エディション" class="pict" /></a>主人公の優香は劇中映画『記憶』の主役に抜擢されたその瞬間からそのタイトル通り「記憶」と対峙しなければならなくなる。オーディションの帰りにはすでに少女に関する記憶（幽霊ではない）を目撃しているし、台本を受け取った後には殺人現場であったホテル（『記憶』は群馬県で実際に起こった連続殺人事件を題材にしている、という設定である。）に記憶的移動を起こす。優香は前世を演じることを徹底的に（これ重要）強いられるのである。</p>]]></content></entry><entry><title>『ＴＡＫＥＳＨＩＳ’』　突きつけられた銃口</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=395844" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=395844</id><issued>2005-12-10T04:45:23+09:00</issued><modified>2006-02-19T15:11:51Z</modified><created>2005-12-09T19:45:23Z</created><summary>台詞で語られるイメージが次々に映像となって私たちの目に映る。ラーメンの話をすればいつの間にかラーメンがクローズアップで現れ、「マネージャーがタクシー運転手であったら」という会話になれば彼がタクシーの前に運転手の格好でたたずむ姿が示される。脳裏を過ぎった...</summary><author><name>田村博昭</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000C5PNU0/kinematograph-22?dev-t=DVZ02IW2V71DT%26camp=2025%26link_code=xm2" target="_blank"><img border="0" src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000C5PNU0.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="TAKESHIS&yen;'" /></a>台詞で語られるイメージが次々に映像となって私たちの目に映る。ラーメンの話をすればいつの間にかラーメンがクローズアップで現れ、「マネージャーがタクシー運転手であったら」という会話になれば彼がタクシーの前に運転手の格好でたたずむ姿が示される。脳裏を過ぎった映像にしか見えなかったそれらはやがて一つ一つのシークエンスとなって反復的に、そして詳細に映画の中で語られる。妄想に次ぐ妄想の連想ゲームはとどまることを知らず、加速し、収拾のつかない破壊へと導かれていく。</p>]]></content></entry><entry><title>『ティム・バートンのコープス・ブライド』　始まりの蝶</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=395089" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=395089</id><issued>2005-12-09T04:07:27+09:00</issued><modified>2005-12-31T09:49:23Z</modified><created>2005-12-08T19:07:27Z</created><summary>冒頭、ビクター(ジョニー・デップ)の手によって鮮やかにノートへ描かれた蝶、そのモデルとなった実物が虫かごから放たれる。一体、その蝶はどこに向かって飛んでいったのだろう？生者のつまらない日常を飛び回るのか、死者の陽気な地底へと潜り込んだのか、そして蝶は、彼...</summary><author><name>田村博昭</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000C0YN6K/kinematograph-22/" target="_blank"><img border="0" src="http://images-jp.amazon.com/images/P/B000C0YN6K.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="ティム・バートンのコープス・ブライド" /></a>冒頭、ビクター(ジョニー・デップ)の手によって鮮やかにノートへ描かれた蝶、そのモデルとなった実物が虫かごから放たれる。一体、その蝶はどこに向かって飛んでいったのだろう？生者のつまらない日常を飛び回るのか、死者の陽気な地底へと潜り込んだのか、そして蝶は、彼女を閉じ込めていた虫かご以外の何かから解き放たれたんだろうか。しかし、これらの問いに回答は必要ない。私達がスクリーンに見続けるのは蝶の飛翔が描く軌跡そのものだからだ。</p>]]></content></entry><entry><title>[特集上映]　松竹110周年祭</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.kinematograph.net/?eid=363195" /><id>http://blog.kinematograph.net/?eid=363195</id><issued>2005-11-03T10:35:28+09:00</issued><modified>2005-11-03T01:44:11Z</modified><created>2005-11-03T01:35:28Z</created><summary>下記の第6回東京フィルメックスとのコラボレーション企画として、今年、11月22日に創業110周年を迎える松竹による「松竹110周年祭」と題された映画祭が11月19日(土)〜12月16日(金)までシネスイッチ銀座にて開催されます。日本映画史を彩る数々の名作とともに過ごす約一ヶ...</summary><author><name>田村博昭</name></author><dc:subject>Kinema</dc:subject><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<p><a href="images/kiminonaha.jpg" target="_blank"><img src="images/kiminonaha.jpg.200px.jpg" width="147" height="200" alt="『君の名は』/&copy;松竹株式会社" class="pict" /></a>下記の第6回東京フィルメックスとのコラボレーション企画として、今年、11月22日に創業110周年を迎える松竹による「松竹110周年祭」と題された映画祭が11月19日(土)〜12月16日(金)までシネスイッチ銀座にて開催されます。日本映画史を彩る数々の名作とともに過ごす約一ヶ月間というのもよろしいのではないでしょうか。</p>
]]></content></entry></feed>